フローリングを選ぶとき、もっとも迷うのが無垢か複合かです。SNSやインテリア雑誌の影響で「無垢っていいよね」と決めかけて、施工後に「想像と違った」と後悔する方も少なくありません。逆に、無垢を諦めて複合にしたものの「やっぱり無垢にすればよかった」と感じる方もいます。この記事では、福岡市の床専門店として「無垢で後悔しがちな点」「複合で後悔しがちな点」を両方正直にお話しし、選び方の基準を整理します。


無垢と複合の基本構造の違い

  • 無垢フローリング:一本の丸太から切り出した「本物の木」だけの単層フローリング
  • 複合フローリング:合板の上に薄い化粧シート(または突き板)を貼り合わせた複層フローリング

無垢は本物の木そのもの、複合は本物に近い見た目を持つ工業製品。この違いが、踏み心地・経年変化・反り・価格・お手入れ・寿命のすべてを生んでいます。詳しくは 複合フローリング無垢フローリング の各ページもどうぞ。

8軸の比較表

項目無垢フローリング複合フローリング
質感・本物感○(突き板)/△(シート)
足ざわり◎(夏ひんやり・冬あたたか)
経年変化◎(飴色に深まる)×(劣化のみ)
反り・収縮△(季節で動く)◎(安定)
耐水性
マンション遮音対応△(要遮音マット併用)◎(防音品あり)
費用(6畳)22万〜35万円15万〜22万円
寿命30年以上(メンテ次第)10〜20年

無垢で後悔しがちなポイント

1. 季節で隙間ができる・床鳴りがする

無垢は梅雨に膨張、冬に収縮します。施工時に十分なクリアランスを取らないと、隣の板を突き上げて反り・床鳴りが出ます。これは無垢の宿命で、「動く床」だと理解して選ぶことが大事です。詳しくは 床鳴りの記事 も参考に。

2. 水・ペットの粗相で簡単にシミになる

無垢は水を吸います。コップを倒した跡、ペットの粗相がそのままシミになり、削るしかない。水回りには向きません。

3. 柔らかい樹種は凹みが目立つ

パイン・スギ・ヒノキは柔らかく素足に気持ちいいですが、物を落とすと凹みます。「使い込んだ味」と捉えられる人向き。気になる人にはオーク・ウォルナットなど硬めの樹種をおすすめします。

4. マンションで遮音対応コストが上がる

無垢自体は遮音性能を持たないため、マンションで使うには遮音マット併用が必須。施工費が複合より5〜10万円上がります。詳しくは マンションの防音規約の記事 をご覧ください。

5. メンテナンスに手間がかかる

オイル仕上げの無垢は半年〜1年に1回のオイル塗布が必要。ウレタン仕上げならメンテ不要ですが、表面の質感は無垢らしさが減ります。

複合で後悔しがちなポイント

1. 「本物の木」を求めると物足りない

近年のシート柄は精巧ですが、近くで見ると印刷だと分かる。「本物っぽさ」を強く求める人には不満が残ります。突き板タイプを選べばかなり改善されます。

2. 表面のシートが傷つくと補修が難しい

シートが剥がれると下の合板が見え、補修すると目立ちます。無垢なら削ればリカバリーできますが、複合シートは原則「部分交換」になります。

3. 経年変化が「味」ではなく「劣化」になる

無垢は使い込むほど深い色になりますが、複合は色褪せ・テカりが「古さ」になります。10年単位で見たときの満足度が違います。

4. 寿命がそこまで長くない

複合は10〜20年で張替えのタイミングが来ます。長い目で見ると、無垢のほうが結果的に張替え回数が少ない。30年住むなら、無垢のほうがランニングコストは下がる計算です。

こんな人は無垢/こんな人は複合

  • 無垢が向く:戸建てで長く住む/本物の質感重視/季節の動きを「味」と受け止められる/水回りは別床材を使い分ける
  • 複合が向く:マンション/15年程度で住み替え予定/メンテ不要を重視/水回りや子育て世帯/予算を抑えたい

よくあるご質問

Q. マンションでも無垢にできますか?

可能ですが、遮音マット併用・規約適合の申請が必須です。施工費は5〜10万円アップ、二重床工法ならさらに上がります。

Q. LDKだけ無垢で、寝室は複合という組み合わせは?

よくある選び方です。来客の目に触れるLDKに無垢を奮発し、寝室・子供部屋は複合でコスト抑制。納得感のある選択です。

Q. 床暖房は無垢でも可能?

床暖房対応の無垢フローリングはありますが、樹種が限られ価格が上がります。「床暖房対応」の表記がある製品を選ぶことが必須です。

Q. 既存の複合の上に無垢を上張りできる?

下地条件が整えば可能ですが、無垢は厚いので段差が6〜15mm出ます。扉やキッチンキャビネットとの取り合いを確認してから決めてください。詳しくは 上張りと張替えの違い をご覧ください。


まとめ|「動く床/動かない床」のどちらを選ぶか

無垢か複合かは、見た目の好みだけでは決まりません。「動く床」を許容できる住環境かが判断の核です。戸建てで長期使用なら無垢、マンション・短中期使用なら複合が無難。福岡市内でフローリングを検討中の方は、LINEでお住まいの条件(戸建て or マンション・面積・予算)をお送りいただければ、適性をご案内します。

お電話は 080-2524-3057(9:00〜20:00)。お問い合わせ もご利用ください。

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