既存オフィスにOAフロア(フリーアクセスフロア)を後付けする際、多くの企業がぶつかるのが50〜150mmの段差です。「扉が開かない」「エレベーターホールとの段差で危険」——工事してから困らないために、事前に段差処理の設計まで含めて検討する必要があります。この記事では、福岡市内のオフィスで実際に扱ってきた段差問題の解決パターンを整理します。


OAフロアの高さ|どのくらい上がるか

タイプ厚み用途
置き敷き(樹脂)50mm小規模オフィス
置き敷き(スチール)50〜70mm中規模オフィス
支柱調整式70〜150mm大規模・配線量多
支柱調整式(高床)150〜300mmサーバー室・配管あり

タイルカーペット仕上げ(6.5mm)を加えると、実際の段差はさらに大きくなります。詳しくは OAフロア のページもご覧ください。

段差が発生する場所と対処法

1. 扉(オフィスの出入り口)

OAフロア分の段差で扉が開かなくなります。対処は3パターン:

  • 扉下部をカット:50〜80mmまではカット可能。既存扉が使える
  • 扉を交換:カット限度を超える場合、新規扉に
  • 敷居を高く:敷居側で吸収し扉はそのまま

2. エレベーターホール・共用廊下との境

入口部分で段差が出ると転倒リスク。緩やかなスロープで解消します。勾配1/12以下(バリアフリー基準)が望ましく、100mmの段差なら1.2m以上のスロープが必要。

3. 会議室・応接室(OAフロア入れない部屋)

会議室は配線が少ないためOAフロアを入れないケース多。境目に見切り材+スロープで段差処理。

4. トイレ・給湯室

水回りはOAフロアを避けます。境目でスロープまたは段差処理が必要。

5. キャビネット・什器の高さ

既存の造作カウンター・スチール棚が床固定の場合、OAフロア分だけ「埋まる」ため使いにくくなります。移設・脚継ぎ足しが必要。

注意:天井高2400mm前後の既存ビルでOAフロア100mm+タイルカーペットを入れると、実質天井高が2290mm程度になります。圧迫感を確認しておきましょう。

事前確認の5チェック

  1. 既存の扉の下部にカット可能なマージンがあるか
  2. エレベーターホール・共用廊下との段差を許容できるか(消防・避難経路)
  3. 会議室・トイレとの境目にスロープを設ける余地があるか
  4. 造作家具・棚の高さが変わっても使えるか
  5. ビルオーナー(賃貸オフィスの場合)に許可を取っているか

費用感(福岡市内・オフィス50㎡)

仕様費用の目安(税込)
OAフロア置き敷き50mm+タイルカーペット約55万〜75万円
OAフロア支柱調整式100mm+タイルカーペット約75万〜105万円
扉カット(1枚あたり)約1.5万〜3万円
スロープ設置(100mm段差・1m幅)約3万〜6万円
什器移動・段差対応別途見積り

詳しくは オフィスの床 をご覧ください。タイルカーペット の柄選びもご相談いただけます。

よくあるご質問

Q. 賃貸オフィスでもOAフロア入れられる?

ビルオーナーの許可があれば可能。退去時の撤去(原状回復)費用が発生する点は事前に取り決めておきましょう。

Q. 営業を止めずに施工できる?

可能です。エリア区切りの段階施工、または夜間・休業日集中施工で対応。什器の一時退避スペースの確保がポイント。詳しくは 店舗の床張替えを営業を止めずにやる方法 も参考に。

Q. 段差を最小限にする方法は?

置き敷き50mm+タイルカーペット6.5mmが最薄構成で約56mm。配線量が少なければこの構成で足ります。


まとめ|段差設計を先に決めてからOAフロア発注

OAフロア後付けの成否は、段差処理の設計を先にやるかどうかで決まります。福岡市内のオフィスなら、平面図と天井高をLINEでお送りいただければ、無料で段差シミュレーションと費用の目安をお返しします。

お電話は 080-2524-3057(9:00〜20:00)。お問い合わせ もご利用ください。

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