新築の引き渡し前や中古住宅の入居前に、「フロアコーティングはいかがですか」と勧められることがあります。傷や汚れから床を守ってくれる一方で、決して安くはない工事です。この記事では、床の張替えを専門にする立場から、フロアコーティングが本当に必要な人と、なくても困らない人の見分け方、種類ごとの注意点を正直にお伝えします。


フロアコーティングとは|ワックスとの違い

フロアコーティングは、フローリングの表面に硬い塗膜をつくって傷・水・汚れから守る施工です。定期的に塗り直すワックスと違い、一度の施工で長く効果が続くことをうたう製品が多いのが特徴です。ワックスの要否については フローリングのワックスは必要?の記事 で解説しています。

種類別の特徴と費用の目安

種類特徴費用の目安(1㎡あたり)
UVコーティング紫外線で硬化。硬く傷に強い。剥がすのが難しい約4,000〜7,000円
ガラスコーティング硬めの塗膜。ツヤは控えめ〜中程度約3,000〜5,000円
シリコンコーティング弾力があり、滑りにくいタイプもある約2,000〜4,000円
ウレタンコーティング比較的安価。耐久は短め約2,000〜3,000円
※ 業者・製品・面積で大きく変わるため、あくまで目安です。

必要な人・なくても困らない人

必要性が高い人

  • 犬がいて、滑り対策と爪傷対策をしたい
  • 小さな子どもがいて、水や食べこぼしが日常的に多い
  • ワックスが必要な床材で、ワックスがけの手間から解放されたい

なくても困らないことが多い人

  • 床がワックス不要(ワックスフリー)仕様で、表面がすでに強い
  • 多少の傷は「使った味」と思える
  • 数年のうちに張替えや上張りを考えている
ポイント:近年の住宅の床は、ワックス不要で表面に強いコーティングがされたものが多数派です。追加のコーティングがなくても、日常使いには十分な強さを持っていることが多いと考えてください。

見落としがちなデメリット

  • 剥がしにくい:特にUVは、気に入らなくても元に戻すのが難しい
  • 仕上がりは職人次第:ムラ・白く曇るなどの施工トラブルは業者の腕に左右される
  • ツヤの好み:鏡のようなツヤが出る製品もあり、好みに合わないと後悔しやすい
  • 部分補修が難しい:傷ついた箇所だけ直すと、ツヤや色が周りと合わないことがある
  • 将来のリフォームへの影響:上張りする際、コーティングの種類によって下地処理が必要になる場合がある
注意:コーティング済みの床を将来上張りするときは、コーティングの種類を業者に伝えてください。接着の方法や下地処理の要否を判断する材料になります。

コーティングと上張り、どちらにお金をかけるか

選択肢(LDK約20畳)費用の目安向いている床の状態
UVコーティング約13万〜23万円まだきれいな床を守りたい
シリコンコーティング約7万〜13万円きれいな床の滑り対策をしたい
上張り(新しい床にする)約30万〜47万円すでに傷・汚れ・劣化が進んでいる

コーティングは今ある床を守る工事で、傷や劣化を消すものではありません。すでに傷んだ床にコーティングをしても、傷は閉じ込められたまま残ります。傷んだ床なら上張りのほうが満足度は高くなります(上張りと張替えの比較)。

よくあるご質問

Q. 新築時に断ったら、あとからはできない?

あとからでも施工できます。ただし家具の移動が必要になるため、入居前のほうが施工しやすいのは確かです。入居前の工事のメリットは 中古マンションは入居前が得な理由 も参考になります。

Q. ペットの滑り対策なら、コーティングと床材変更どちら?

今の床がきれいならコーティング、傷みが進んでいるなら防滑性の高い床材への変更がおすすめです。比較は ペットのための床リフォームの記事 をご覧ください。

Q. コーティングした床に傷がついたら直せますか?

小さな傷は補修材で目立たなくできることがありますが、ツヤを周りと完全にそろえるのは難しいです。補修の考え方は 床のへこみのパテ補修の記事 をご参考に。


まとめ|「床の状態」と「暮らし方」で決める

フロアコーティングは、ペット・小さな子ども・ワックスの手間といった理由がある人にはメリットが大きく、ワックスフリーの床でそうした事情がない人には、なくても困らないことが多い工事です。すでに傷んだ床なら、コーティングより上張りを。福岡市内なら、床の写真と勧められている内容をLINEでお送りいただければ、必要かどうかを正直にお答えします。

お電話は 080-2524-3057(9:00〜20:00)。お問い合わせ もご利用ください。

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