美容室の床は、店舗の中でも特に条件が厳しい床です。カラー剤やブリーチの薬剤、1日中落ち続ける髪の毛、重いセット面チェア、シャンプー台まわりの水はね——この4つが同時に床を攻めてきます。住宅用の床材を選ぶと、1〜2年でシミや凹みが目立ち始めることも。この記事では、美容室・サロンの床材をエリアごとに使い分ける考え方と色選び、営業を止めない張替えの段取りを、福岡市の床専門店の視点で解説します。


美容室の床が受ける4つのダメージ

  • 薬剤の付着:カラー剤・ブリーチ・パーマ液が落ちると、床材によっては変色・シミが取れなくなる
  • 髪の毛:表面の凹凸や目地に絡み、掃除に時間がかかる
  • チェアの荷重:油圧式のセット面チェアはベースが重く、凹み跡や回転による擦れが出やすい
  • 水はね:シャンプー台まわりは濡れて滑りやすく、継ぎ目から水が入ると下地を傷める

ポイントは、この4つが店内の場所によって強さが違うこと。だからこそ、1種類の床材で全面を仕上げるより、エリアごとに使い分けるのが合理的です。

エリア別|おすすめの床材

エリアおすすめの床材理由
セット面店舗用フロアタイル(耐薬品タイプ)荷重と擦れに強く、傷んだ箇所だけ1枚交換できる
シャンプー台まわり防滑タイプの長尺シート継ぎ目が少なく水に強い。濡れても滑りにくい
カラー調合スペース耐薬品性の高いシート床薬剤が最も落ちる場所。変色しにくさを最優先
受付・待合木目調フロアタイルお店の第一印象を決める場所。意匠性を重視
ポイント:フロアタイルは1枚単位で交換できるのが美容室向き。チェアの凹みや薬剤シミが出たセット面だけを差し替えられ、全面張替えを先延ばしにできます。予備を数枚ストックしておくと安心です。

フロアタイルとクッションフロアの基本的な違いは フロアタイルとクッションフロアの比較記事 で詳しく解説しています。

色選びのコツ|「髪の毛が見える色」は正解か

美容室の床の色は、掃除のしやすさとシミの目立たなさがトレードオフになります。

  • 明るめの床:黒髪がよく見えるので、掃くタイミングが分かりやすく清潔感を保ちやすい。一方でカラー剤のシミは目立つ
  • 濃いめの床:薬剤のシミは目立ちにくい。一方で明るい髪色や白いホコリが目立つ
  • 中間色の木目・石目:どちらも「そこそこ見える・そこそこ隠れる」バランス型

「お客様の足元に髪が残っていない状態を保ちたい」なら明るめ、「薬剤を多く扱うメニュー構成」なら中間〜やや濃いめ、というようにお店のメニュー構成から逆算して選ぶのがおすすめです。

チェアの凹み・擦れへの対策

  • 耐荷重性の高い店舗用床材を選ぶ
  • チェアのベース下に透明の保護マットを敷く(見た目を損なわず凹みを防げる)
  • チェアを動かすときは引きずらず持ち上げる
  • 傷んだらその区画だけフロアタイルを差し替える

営業を止めない張替えの段取り

美容室の張替えは、定休日1日で仕上げるのが基本です。セット面の数が多い場合は、半分ずつ2回の定休日に分ける段階施工も可能です。夜間・休業日の段取りは 店舗の床張替えを営業を止めずにやる方法 で詳しく紹介しています。

注意:シャンプー台の移設・脱着は給排水工事を伴うため、床だけの工事より工程と費用が増えます。シャンプー台は動かさず、周りを切って納める方法も選べます。事前にどちらにするか決めておきましょう。

費用の目安(福岡市内)

広さ店舗用フロアタイル張替え(税込)工期
20㎡(セット面3〜4台)約11万〜18万円定休日1日
30㎡(セット面5〜6台)約17万〜27万円定休日1日
40㎡約22万〜36万円定休日1〜2日
セット面の部分交換(数枚)約1万〜3万円数時間

既存撤去の有無、夜間施工の有無、シャンプー台まわりの処理で変動します。料金の考え方は 料金ページ もご参照ください。

よくあるご質問

Q. 居抜きで入った美容室の床、まず何を確認すべき?

シャンプー台まわりのフカフカ・浮き(水の侵入)、セット面の凹みと薬剤シミの範囲、床材の種類(住宅用か店舗用か)の3点です。写真をお送りいただければ、部分補修で足りるか張替えが必要か目安をお伝えします。

Q. カラー剤のシミは落とせますか?

付いてすぐなら拭き取りで落ちることが多いですが、時間が経って床材に染み込んだシミは落ちないことがほとんどです。フロアタイルならその部分だけ交換できます。

Q. テナント退去時の原状回復はどうなりますか?

賃貸借契約の原状回復条項によります。入居時の床を残して上に施工する方法なら、退去時の撤去費を抑えられる場合があります。契約書を確認のうえご相談ください。店舗全般の床は 店舗・テナントの床 のページもご覧ください。


まとめ|「エリアで使い分け、傷んだ所だけ替える」

美容室の床は、セット面は交換できるフロアタイル、水回りは防滑シート、薬剤エリアは耐薬品性と使い分けるのが長持ちのコツです。色はメニュー構成から逆算して選びましょう。福岡市内のサロンなら、店内の写真とセット面の台数をLINEでお送りいただければ、定休日施工の段取りと概算を無料でご提案します。

お電話は 080-2524-3057(9:00〜20:00)。お問い合わせ もご利用ください。