クッションフロアのカタログを見ると、「1.8mm」「2.3mm」「3.5mm」など厚みの違う製品が並んでいます。厚いほうが高級で長持ちしそうに見えますが、実は厚み=丈夫さではありません。厚みで変わるのは主に踏み心地と防音性で、場所に合わない厚みを選ぶと、かえって家具の跡がつきやすくなることもあります。この記事では、厚みごとの性格と場所別の選び方を、福岡市の床専門店の視点で解説します。


主な厚みの種類と用途

厚み主な用途特徴
1.8mm住宅用の標準(トイレ・洗面所・キッチン)扱いやすく価格も手ごろ。最も種類が多い
2.3mm前後住宅用の厚手、店舗用踏み心地がやわらかめ。店舗用は表面が摩耗に強い
3.5mm前後遮音タイプ(マンション向けなど)遮音性能を表示した製品がある。やわらかい
※ 製品によって厚みの設定や性能は異なります。

厚みで変わる4つのこと

  • 踏み心地:厚いほどクッション性があり、足腰にやさしい
  • 下地の凹凸の目立ちにくさ:厚いほど下地の小さな段差を拾いにくい
  • 家具の凹み跡:クッション層が厚いほど、重い家具の脚が沈んで跡が残りやすい
  • 防音性:遮音タイプは層の構成が違い、足音などを伝えにくくしている
ポイント:傷や摩耗への強さを決めるのは、厚みよりも表面の摩耗層(トップコート)です。店舗用が丈夫なのは、厚いからではなく表面が強いから。「厚い=長持ち」と覚えないようにしましょう。

場所別|おすすめの厚み

場所おすすめ理由
トイレ1.8mm(消臭・抗菌タイプ)便器まわりの納まりがきれい。機能性を優先
洗面所・脱衣所1.8mm(防滑・耐水タイプ)洗濯機や洗面台の脚の凹みを抑えやすい
キッチン1.8〜2.3mm(表面強化タイプ)油はね・ワゴンの摩耗に強い表面を
子ども部屋2.3mm前後転んだときのやわらかさを重視
マンションの居室遮音タイプ管理規約の遮音ルールを先に確認
店舗・土足の場所店舗用(2.3mm前後)表面の耐摩耗性が高い

トイレの床選びは トイレの床の黒ずみと臭いの記事、そもそもクッションフロアかフロアタイルかで迷う場合は フロアタイルとクッションフロアの比較記事 もご覧ください。

厚みを変えるときの注意点

  • 段差:既存より厚くすると、ドアの下や隣の部屋との境目に段差が出る
  • 上張りの場合:既存の床に重ねるなら、その分さらに高くなる
  • 遮音タイプの柔らかさ:キャスター付きの椅子や重い家具の跡がつきやすい
  • 賃貸の原状回復:既存と同じ厚みに戻すのが基本
注意:マンションでクッションフロアに張り替える場合、規約によっては遮音性能を表示した製品を求められることがあります。規約の考え方は マンション床の防音規約LL-45の記事 をご覧ください。

価格の違い

材料費は一般に標準の1.8mm < 店舗用 < 遮音タイプの順に上がります。施工費込みの目安は、標準品の6畳張替えで約4万〜8万円。店舗用や遮音タイプは材料費のぶん上乗せになります。詳しくは クッションフロア張替え と 料金ページ をご覧ください。

厚みと一緒に確認したい「機能」の表示

クッションフロアには、厚みのほかに製品ごとの機能がつけられています。厚みだけで選ぶより、その場所に必要な機能から選ぶほうが失敗しません。

機能向いている場所ポイント
消臭・抗菌トイレアンモニア臭や菌の繁殖を抑える
耐次亜塩素酸トイレ・洗面所・施設漂白剤で拭いても変色しにくい
防滑洗面所・脱衣所・高齢の家族がいる家濡れた足でも滑りにくい
表面強化(耐傷)キッチン・店舗ワゴンや椅子の擦れに強い
遮音マンションの居室足音を下の階に伝えにくい

たとえばマンションのトイレなら「1.8mm×消臭・抗菌」、高齢の家族がいる洗面所なら「1.8mm×防滑」のように、厚み×機能の組み合わせで考えると選びやすくなります。施設などで消毒の頻度が高い場合は 耐次亜塩素酸の床材の記事 も参考になります。

よくあるご質問

Q. DIYで張るなら何mmが扱いやすいですか?

1.8mmが最もカットしやすく、初めての方に向いています。厚手や遮音タイプは硬く重く、カットや端の処理が難しくなります。貼り方は クッションフロアDIYの貼り方 をご参考に。

Q. 厚いほうが長持ちしますか?

寿命は厚みより、表面の強さと使い方で決まります。住宅用なら厚みにかかわらず約10年が目安です。

Q. 賃貸の部屋に貼るなら?

オーナー様なら、汚れに強い標準品を退去ごとに張り替える運用が一般的です。賃貸の床材の考え方は 賃貸のCFとフロアタイルの選び方 にまとめています。

Q. 今のクッションフロアの厚みはどうやって分かりますか?

めくれている端や、巾木の際などでシートの断面を見ると目安が分かります。分からない場合は、張替えの現地調査で確認します。賃貸の原状回復では、既存と同じ厚み・近い柄を選ぶのが基本です。

Q. 厚手にすれば、床のフカフカは気にならなくなりますか?

なりません。床のフカフカは多くの場合、下地の合板が傷んでいるサインです。厚いクッションフロアで隠しても下地の劣化は進むので、先に下地の確認をしてください(床がフカフカする原因の記事)。


まとめ|「場所の使い方」で厚みを選ぶ

クッションフロアは、水回りは標準の1.8mm、やわらかさが欲しい部屋は厚手、マンションの居室は遮音タイプ、土足なら店舗用が基本の選び方です。厚ければ良いわけではなく、家具の跡や段差にも注意を。福岡市内なら、張りたい場所をLINEでお伝えいただければ、合う厚みと製品をサンプル付きでご提案します。

お電話は 080-2524-3057(9:00〜20:00)。お問い合わせ もご利用ください。

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